成功なんて努力の副産物。
皆さんは他人の成功談を聞くとどう思いますか?
伝えている側は素直にみんなに勇気や希望を与えたいと思っている人もいますが中には自慢している人もいるよね。
そして聴く側の事を考えて伝えている人ってほんのわずかだと思うんだよね。
私は正直すごいな~って思う反面、このくらい私だってできる。この人は恵まれた環境にいるから成功したんだ。そんな成功しなくても全然平気。
って思ってしまうんだな~。
でもそれはその人のバックグラウンドを知らないから。
メディアで伝えている成功談はその人の背景を知るには時間が短すぎるんだよね。
結局私たちが視聴しているのは結果論だけ。無理もない。だってその人がどれだけ苦労してここまで来たのかは全く伝えきれていないんだから。
要は無責任だ。
こんな人になりたい!って思ってもそうなった過程が分からないんじゃ必ず失敗する。そうするとやっぱり私には向いてない、才能が無い、ってなる。
正直いうと「自分や周りの努力」これを一番伝えないといけないんですよ。
でも残念ながらこの「努力」はどんなに工夫しても伝わらないものだと思う。
何故なら私達はその人ではないしその人と同じ時間を共有していないんだから。
私の嫌いなTVは今は既に終了したプロジェクトエックスです。
これも苦労話や成功談を語りますが周りの背景をちっとも伝えていんだよね。
いつも成功者にスポットライトを浴びせてそれを支えている仲間や家族の苦労や努力に焦点を当てていない。
ばからしいって思っちゃう。
結局成功談をTVやメディアで伝えると「美談」になっちゃうんですよ。
そしてハイハイ良かったねって冷めた目で見てしまう。
成功談はもうお腹一杯なのでこんだけ努力して苦労しても光を浴びる事が出来ませんでした。って番組の方が見たいな。
その方がよっぽど共感できるし勇気を与えてくれる。
私だけじゃないんだ同じ人もいるんだって。
私は以前産後鬱になった事があります。
この時ほんと辛かった。だって息をしているのもしんどくて常に酸欠状態。
この時に私を救ってくれた言葉は他の人の乗り越えた成功例ではなくて「みんな同じ。」という言葉だった。
周りがキラキラしていると余計鬱に拍車がかかる。でも同じ仲間がいると少し楽になる。フーっと息ができる。そして無理に乗り越えなくてもいい。今ここに存在しているだけでいいんだって。
TVやメディアは華やかなオチが無いと視聴率がとれないから成功談ばかり放送するのかな?
でも成功できなかったっていうオチもそれはそれで面白いんだけどなぁ・・・
しょせん成功なんて努力の副産物なんだからさ。。。