あいからんど

いろんなことに挑戦!主婦の奮闘記

映画「きっと、うまくいく」を観た。素晴らしかった。※ネタバレ有

こんにちは。

あいからんどです。

先日インド映画「きっと、うまくいく」を観ました。

 

きっと、うまくいく(字幕版)

きっと、うまくいく(字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

率直に言って素晴らしかった。

レビューが高評価なのも納得でした。

これはインドの映画ですが

笑いあり。友情あり。涙あり。感動あり。です。

3時間ほどの映画ですが3時間という長さを感じさせません。

話の内容は堅物難関大学の中に1人型破りな成績優秀の青年が次々と珍騒動を起こし独自のやり方で自分の人生を生き抜くという物語です。

 

この型破りな青年ランチョーがセオリー通りの世の中の考えを一掃するところが爽快です。頑固な学長に対しても違う方向で攻め、対抗します。

でもランチョーの考え方は型破りとはいっても「当然」の事を言っているだけです。

でもこの当たり前の事がまかり通らない世の中になっています。

学歴ばかりを気にして自分の好きなことをさせてもらえない家庭

親の都合で好きでもない相手と結婚させられる家庭

自分の人生に正直に生きられない世の中。インドではこのような事がいまだにあります。

私もインドの世情はこの映画を観るまで全く知らなかったのですが今は競争社会で若い世代の自殺率がトップレベルとなっています。

この映画はそのような今のインドの世情をしっかりと演出しています。

自殺者は落第したものや親の期待に応えられなかったもの。。。

私なんかは好きな事をして好きな事をやらせてもらっていたのでこのような世情に驚きを隠せないのですがかつての日本、特に男の人は家長というプレッシャーに耐えられずに自分を追いこんだ人も相当数いたと思います。そして当然今もいると思います。

自分の好きなように生きれないのはなんとも苦しいものです。

でもランチョーは違います。友人(ファルファーン)の動物写真家の才能を見抜きその才能を無駄にするなと言います。しかしファルファーンの親は写真家などもってのほか優秀なエンジニアにしたいのです。ランチョーは親を説得して悔いのない道を進めとアドバイスします。

そしてファルファーンは意を決して親に本心を話します。父親は猛反対。しかし涙の説得で父親を説き伏せます。「写真家になれば少ない稼ぎで買えるのは小さな家や車だろう。でも僕はそれで幸せだ。幸せに暮らせる。ずっといい子だった一度だけわがままを許してほしい。」

父親はファルファーンに就職祝いのプレゼントとして高価なPCを購入していました。が最後は息子の幸せを思いこのPCを売って新しいカメラの資金にしなさい。と言います。

この父親は全て息子の為を思ってやっていたことなんですよね。彼の将来のために優秀な大学に入って優秀な企業に勤めれば幸せになれる。だから息子をそのように育て上げる。決して子供が憎くてそうしているわけではないんですよね。
でも結局自分の人生を決めるのは自分でないといけない。そういう事なんだと思います。

 

ランチョーにはもう一人ラージューという友人がいます彼は神頼みの臆病者です。ラージューはなぜ君みたいに優秀になれないのか?とランチョーに言います。するとランチョーはそれはお前が臆病だからだ。見ろお前がしている指輪(お守り)の数は指の数より多い。将来を心配していたら生きていけない。勉強にも集中できるはずがない。とアドバイスをします。

ある日ランチョーと友人2人の3人で学長の家に忍び込んで学長の家の前におしっこをかけます。それが学長にバレてしまいラージューが呼ばれます。

退学の手紙を私の代わりにかけと学長はラージューに酷い仕打ちをします。ラージューは懇願して父親は僕がエンジニアになることを楽しみにしています。父親を悲しませる事だけはしたくない最後にチャンスをくれと言います。すると学長はそれではその手紙の自分の名前の部分をランチョーに書き換えろ。と友人を売ろうと仕向けます。

父親の顔と家族の顔そしてランチョーの顔が交互に浮かびます。どちらも選べずにラージューはその場で死を選び窓から飛び降ります。

だれもが死を疑いました。ラージューはすぐに病院に搬送されましたが脳だけが覚醒しているがカラダが動かない麻痺状態になってしまいます。しかしランチョーはあきらめません。逝かせやしないと毎日彼を見舞い元気づけます。やがてラージューは歩けるまでに回復します。

ラージューはもう全てが吹っ切れました。もう神頼みはしません。お守りである指輪を全て外し自分の精一杯をぶつけ就職活動に挑みます。そして見事就職内定を勝ち取ります。

友情って素晴らしい!特に男同士の友情って絆が固いですよね。お互いが支えあって絆が生まれる。羨ましいです。

 

ランチョーの天敵の学長には娘(ピア)がいました。その娘がまたいい子でランチョーと相思相愛になります。ピアは父親を尊敬はしていますがランチョーの考えに惹かれていきます。

ある日学長はラージューが就職出来たら自分の自慢のひげをそり落してもいいっと豪語していました。見事ラージューは内定をもらっていたのでひげをそり落されてしまいます。まだ負けを認めたくない学長はラージューを落第させようと自らテストを作ります。落とすためのテストです。

ピアはそれは卑怯だ!と訴えますが父親は聞き入れません。

そこでピアはテストが入った父親の机のカギをランチョーに渡しテストを盗ませます。しかしラージューはそれはカンニングだ僕は実力でテストをクリアして見せる。と言います。ランチョーはそんな友人を誇りに思います。

しかし学長にこの悪事がバレてしまいます。ランチョーに退学を言い渡し学長は娘が手を貸したことに激怒。

でもピアは兄さんにもこの鍵があれば自殺しなかった!と訴えます。

学長には息子がいました。彼は本当は作家になりたかったが父親からエンジニアになれと言われ続けてきました。その圧迫に耐えきれずに自殺したのです。学長本人はそんなことは知らず事故死だと思っていたのです。

ピアは一度でいいから兄さんに言ってあげて欲しかった!好きな道を歩めと。。。これは自殺なんかじゃない他殺よ!

学長は真実を知り愕然とします。

そんな中妊娠中の長女が産気づきます。しかし運悪く暴風雨がきてしまい救急車が到着できません。自ら病院へ行くも途中で車も進めずに立ち往生しているとランチョーと友人達に会います。そしてランチョーと友人達の知恵とちからで無事に子供は生まれます。学長はその赤ちゃんを泣きながら抱きかかえ「お前は好きな人生を歩め」とつぶやきます。

それを見届けたランチョーは学校から出ていこうとしますが学長は出ていくなと呼び止め出ます。

そしてかつて恩師からもらった大切なペンをランチョーに渡します。
学長は恩師から君のように優秀な学生がいたらこのペンを渡しなさいと言われていたのでした。

ここが私的には一番泣けました。

やっぱり子供(ピア)が良い人だと実は親も素敵な人なんですよね。
子を見て親が分かるって最近本当に思います。

 

ランチョーは型破りな青年ですが彼には魔法の言葉があります。少しでも不安になったり迷ったときは「大丈夫きっとうまくいく」と心に手を置いて祈ります。

この言葉だけで勇気が湧いてきます。

そしてランチョーは最後に

「優秀であれば成功は後からついてくる」とこの物語を締めます。

本当にそうだと思います。人生に近道はありません。

自分がやりたいことを誠実にまじめにコツコツ努力していけば結果は後からついてくるのです。

 

ほんとにいい映画でした。落ち込んだり前に進めず行き詰ったときにまた見たいと思いました。

当たり前のように好きな事が出来ている事に感謝!!

 

それではこの辺で失礼します。

お読みいただきありがとうございましたm(__)m